マーシャ チャイルド/ジュニアバレエ の日記
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一生懸命の力はスゴイ
2019.06.05
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塾やお稽古事で最近のお子様方は本当に多忙だな、、と感じます。私は子供達の様々なご事情をお伺いし、お力になりたいと考えています。しかしバレエは舞台芸術なので、評価するのは事情の知らないお客様でしかない、そういう意味では言い訳のできない世界です。そう聞くと忙しい子は断念せざるを得ないかと思われがちですが、私はそうは思いません。
どんな状況であれ、ひたすら「一生懸命」である姿勢は、周囲の人の心を動かし、信頼を得、仲間を増やし、そして観に来られるお客様の心を動かすことができると私は思います。
今年になってまた中学生が増えましたが、学業や部活との両立に日々の努力がうかがえます。遅刻をしても、たとえ30分でも駆け付けレッスンに加わる、振付など遅れた分は皆に必死で追いつこうとする、、、そのような「一生懸命」な姿勢は、
私の心を動かすだけでなく、下のクラスの子達のお手本にもなっています。
どんな団体もそうですが、大切なのは周囲との調和と信頼関係だと私は子供達に話します。真面目であることはもちろん、周りに迷惑をかけないように、どんな時も「一生懸命であること」が人の心を惹きつけると。
こんな話をプレジュニア以上の子にはよくしますが、ようやく浸透してきたように思います。
しかし、それでも欠席が多かったり、振付をなかなか覚えようとしないなどの態度は、周りの仲間からも信頼が薄れ、とても残念に思います。
立派な大学を卒業し、一流企業に就職しても、人とのコミュ二ケーションが苦手で、すぐやめてしまうなど残念なお話しを耳にしますが、私はこのお仕事で毎日子供達を見ていて、人として何が1番必要なのか見えてきたような気がします。